冊子『池之端』完成

八鶴湖の自然が好きで子どもが好きでお酒が好きで…まあ好きな事以外では寡黙な方でした。
当時東金高校の生物教諭をしていた先生に八鶴湖の環境の面白さを教わり、その勢いで八鶴湖でネイチャーウォッチングを始めようと企画して講師をお願いして以来、毎月欠かさず、コロナだろうと台風だろうと当たり前に顔を合わせて湖畔をじっくり散策しながら他愛ない話をするというのが私たちの日常になっていました。
昨年5月に先生は病床に伏されて、秋に旅立たれました。山岳部の顧問もしていて屈強な印象だった先生の訃報は突然過ぎてその後も暫く受け入れられずにいました。
観察会の始まりと同時に地元商工会議所の広報誌で八鶴湖の自然について書いた先生による連載「池の端より」がスタートしました。「池の端より」は昨年先生が倒れた後も、書き貯めた原稿のストックが発表され続けて今年2月で終了しました。その数101篇。
先生は絵も上手で、観察会ではフィールドノートという昆虫や鳥など一緒に観察した動植物のスケッチをプリントして配ってくれていて、私たちは四季折々に八鶴湖畔で見る事ができる生き物を紹介する先生のスケッチを毎月楽しみにしていました。
昨年の6月以降、講師不在となった観察会はいまでも毎月欠かす事なく続いています。
そんな「教え子」たちのために、先生が10年にわたり八鶴湖畔の日常について綴ってきたエッセイと湖畔の生き物たちを描いたスケッチをダイジェストにして小冊子を作り、バイブルにする事にしました。
【八鶴湖生き物観察会100回記念、細川隆先生追悼「池の端(はた)より」】
他の地域の人にはどうか分かりませんが、地元の人にはとても貴重な資料になると思います。
「まちの駅ネットワークとうがね」が予算を出してくれたので地域の学校と図書館に配布する事ができます。
8月18日八鶴館建物公開日に隣接するさくらホールで「八鶴湖の生き物」写真展示をしています。会場にて細川先生の冊子頒布1,000円(数量限定)でお分けしています。
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