東金花見踊り
『東金花見踊り』は昭和10年、東金小学校で作られました。当時、郷土に密着した教育を志していた鈴木源輔校長が、郷土愛の心を児童に啓発しようと東金の歌を作ることにしました。先生方で東金文芸部を組織し、公募して集められた歌詞の一つを選び出して推敲を重ねて、これに音楽主任の先生が曲を付け、先生方で振り付けを創作しました。
こうして出来た東金花見踊りは、もともとは東金小学校で児童に教えられたものでしたが、その出来の良さが評判になり、町の人々がこれを覚えて町の歌にしたいと生徒たちに教えを請うようになったのだそうです。
八鶴湖は花の名所として鶴ヶ峰の展望、御殿山など昔から名を知られていました。こうした名所旧跡に月と冨士の峰を盛り込んだ『東金花見踊り』は戦前戦中のひときわ熱の入った学校の学芸会には、恒例の出し物として広く町民期待のプログラムとなりました。
軽快なメロディーに乗って歌声が流れ、小学生たちの身振りを真似て姐さんたちが踊る、そんな光景がよく見られたのだそうです。
最近では曲をアップテンポにアレンジしてご当地アイドル「YASSA Comachi」が歌ったりしていましたね。
1ハアー 八鶴のお池にヨ
咲いた桜が咲いた桜がはらはらゆれる
※とうがね良いとこ花どころ(ソレ)
ほんに良いとこ花どころ~
2ハアーたもと揃えてヨ
花に踊れば花に踊ればからすも踊る
※くりかえし
3ハアー知らぬ人ともとヨ
笑顔かはして笑顔かはして花見の踊り
※くりかえし
4ハアーゆれるぼんぼりの
月も浮れて月も浮れて夜すがら踊る
※くりかえし
5ハアー踊る囃子はヨ
響くやまびこ響くやまびこ
御殿のお山
※くりかえし
6ハアー鴇ケ嶺からヨ
広い見晴らし広い見晴らし
皆花ざかり
※くりかえし
7ハアー踊る手先にヨ
冨士の高嶺も冨士の高嶺も
ほんのり霞む
※くりかえし
8ハアー心ゆくまでヨ
唄い踊ろよ唄い踊ろよかがやく春を
※くりかえし