2021

仲間の輪を広げて八鶴館を地域の人の力で守っていこうというボランティア組織『みんなの八鶴館』が結成されました。

 これまで八鶴館は㈱八鶴亭によるレストラン経営の傍ら、その売上を原資に建物の維持管理をしてきました。
 しかし、とても大きな建物なので、老朽化や自然災害によって朽ちていくスピードに勝てませんでした。

 今年3月に割烹料亭 八鶴亭はいったん廃業し、再出発のためのプランを模索していました。兼ねてから私たちは建物を①大広間を中心とした本館建物 と、②その他新館・宿泊間(旧館)等を分けて活用方法を考えないと前に進まないというアイデアのもと、現在の「みんなの八鶴館」の構想を温めていました。

 4月、水面下の調整も実って、本館のみを飲食として賃貸する話がまとまり、本館以外の建物を「みんなの八鶴館」の前身として組織した「八鶴館を守る会(仮称)」が管理・運営していくことに名乗りをあげました。
 現在の運営スタイルは、その時の構想に沿って、㈱八鶴亭といくつもの合意形成の末に「みんなの八鶴館」が付託されるかたちで出来上がっていきました。
 私たちの構想を八鶴亭関係者の方々共有することができたので、GWあけに実施した一般公開の日に久しぶりにホールを使用して生配信でトークライブを中継しました。これが、新しく本館にテナントとして出店した『レイクサイドレストラン八鶴亭』と㈱八鶴亭、そして私たち『みんなの八鶴館(当時はまだ名称が決まってなくて「八鶴館を守る会(仮称)」が考えをひとつにできた瞬間でした。トークライブでは、八鶴館の思い出や地域のランドマークとしてのポジション、そして保存活用の必要性など、意識を共有し、限られた条件の中でいま何ができるかを一緒に考える機会となりました。
 私たちは、このトークライブのときに『八鶴館保存のための3原則』を掲げ、以後、館内3Dビューイングの制作や貸し室運営など、その指標に照らし合わせて目標を定め、活動を進めて行くことになりました。

みんなの八鶴館について

みんなの八鶴館について post thumbnail image

 その後、「みんなの八鶴館」は、所有者である株式会社八鶴亭から委託されるかたちで、建物の管理・活用を任されます。しかし、完全無報酬での維持活動は非常に困難で、結局のところ日々の活動に携わることができる人はごく一部しかおらず、やがて活動の持続可能性が問われることになりました。

 文化財建物を守りたい!という熱量だけで突っ走ることができるのは最初のごく僅かな時間だけでした。巨大な建築物を維持・管理していくためには、結局、何もしなくてもかかってくる最低限の経費--膨大な光熱費、保険料、セキュリティなどの維持費用を捻出しなければ継続できません。この問題に向き合っていかなければ文化財保存活動は続かないということが分かりました。

令和4年

 貸室・貸ホール事業を継続しながら、八鶴館建物を保存・活用していくためNPO法人格を申請することになりました。(令和4年1月16日)

  代表理事 宮原政志 東金商店街連合協同組合前理事長

  代表理事 鈴木真也 東金商店街連合協同組合理事長

  理  事 野口隆利 株式会社八鶴亭 専務取締役